二〇四四

アメノチハレ、アメツチハレ。

迫りくる大失業時代に備えて…『期限/制限付き電子マネーによるベーシックインカム』の提案

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photo by Ashley Webb

※この記事は2016.3.18に個人ブログ(nakamuramakoto.net)へ投稿したものを、再編集して投稿しています。

将来起こり得る問題として危惧されている「自動化に伴う失業者の増大」の解決策として、「ベーシックインカム(BI)」が必要になると考えられます。さらに、それを「期限付き電子マネー」で支給し、ある程度の「制限」を加えることで最適なかたちになるのではないかと思います。「期限/制限付き電子マネーによるベーシックインカム」についての運用案、予想される利点や懸念される問題点について考えました。

なぜ、ベーシックインカムが必要になってくるのか

人工知能(AI)やロボット技術の進化により自動化が進み、多くの仕事が代替できてしまうといった問題が、最近よく話題になります。現在ある仕事の49%が代替できてしまうという試算もあり、それに伴う失業問題が危惧されています。

テクノロジーがこのままのペースで進化していき、何の対処もせずにいれば、十数年後には失業者が急速に増大することが予想されますが、それと連動して起こる大きな問題として考えられるのが「消費購買力の著しい低下」と「テクノロジーの進化の停滞」です。どういった流れで、そうなると予想できるのかを簡潔に書いていきます。

1.自動化が進むことで失業者が増え、収入を得る人が減少する。

2.お金を持つ人が減少することでモノが売れなくなり、企業の収益も減少する。

3.経費削減の為に企業は従業員をリストラし、さらに自動化を進める。

4.失業者が増大し、景気が悪化することで、社会的にテクノロジーの進化に対する拒絶反応が強くなる。

5.増大した失業者やその家族が団結して、AIやロボットを導入している企業に対しての不買運動を開始する。

6.大多数の意見を代弁する政治家が勝利する。

7.テクノロジーに頼り過ぎない社会や経済圏の再構築が始まる。

8.投資家は利益の見込めない最新テクノロジー関連への投資を控える。

9.テクノロジーの進化が停滞する。

現在の社会制度のままでテクノロジーが進化し、自動化が進んでしまうと、こういった流れになることが一つの可能性として考えられます。

AIやロボットに仕事が奪われたとしても、新しい商品やサービスが生まれて、それに併せて新しい仕事も生まれてくる、という見方も正しいとは思いますが、それらは消費者に経済的な余裕があって初めて求められるものではないでしょうか。自動化によって職を奪われた場合、同職種への転職ではすぐにまた職を奪われてしまうと考えられる為、新たな(しかも、ある程度高度な)スキルを身につける必要があります。職業訓練を受けるなどして、転職活動には多くの時間と(個人はもちろん、国としても)費用が掛かり、その間は消費意欲と購買力が著しく低下した状態が続くと考えられます。消費がなければ、生産の価値はありません。BIを導入して、消費者の消費購買力を維持することで、生産活動の価値も維持できるのではないかと思います。

BIの目的としては「国民の最低限の生活を保障する」という部分が一番重要ではありますが、「現行経済の継続」と「テクノロジーの進化」を将来にわたって続けていく為にも必要不可欠な制度だと考えています。


「期限付き電子マネーによるベーシックインカム」について

基本的な運用案

・支給額…
成人に対して月々11万円程度支給。
未成年に対して月々1万円程度、保護者に対して月々10万円程度支給。[成人するまでの間貯蓄できたり、年齢が上がるごとに保護者との支給額の比率を変えてもいいかもしれない]

・使用期限…
1年。使用しなかった分は期限切れとなる。

・使用場所…
審査を通過し、決済システムが導入されている商店や施設など。

・現金への換金…
期限付き電子マネーを受給者本人が直接現金に換えることは不可。商店や施設等で使用された後、受領した側が資産として扱える。

・財源について…
税収や国債で賄うのではなく、使用されたBIの分だけ市場に通貨を供給する。

[人口が10倍に増えた場合、お金も人口に合わせて10倍に増やすようなイメージの仕組みです。税収は主に、過剰なインフレを防ぐ目的で通貨を償却する?(流通量を減らして、調節する)為に使います。税はそもそも、それぞれの地域で穫れた作物を分配したり、貯蔵によって凶作などのリスクに対応する為にあったのではないかと思うので、モノが溢れていて鋳造貨幣でもない現代においては、こういった税の使い方もありではないかと考えています。BIだけでなく、その他の社会保障費や最低限必要なインフラ費用についても、直接通貨を供給していいんじゃないかと思います。

通貨供給量の調節 → 税金の徴収 → 分配
という現在の流れから、

分配 → 税金の徴収 → 通貨流通量の調節
にするイメージです。

これにはBIの為以外にも目的があって、「全ての個人の存在に対してお金が発行される」という仕組みにすることで「お金の有無に従って個人の存在や価値が左右される」という現在の(おそらく間違った)仕組みと常識を変えていくことができるのではないかとも考えています]

その他運用案

・毎月、マイナンバーカードに「電子マネー」がチャージされる。

・軽減税率で購入できる。

・借金の返済はできない。[最低限の生活を保障するものである為]

・支払える家賃に制限を設ける(6万円程度?)。超過分は現金をプラスして支払える。[全額を毎月の家賃の支払いに充てられてしまうと最低限の生活を保障できなくなる可能性がある為]

・お酒、タバコ、ギャンブルなど依存性のあるものに対しては、合計して月に1万円程度までしか使用できない。[特定の商品やサービスにばかり使用されてしまうと最低限の生活を保障できなくなる可能性がある為]

個人事業主は決済システムの導入、審査費用をBIで支払える。

・決済システムが広く普及するまでの間、必要な人には現金での給付も行う。[いきなり電子マネーのみの収入になってしまった場合、必要なものが買えないという人もいる可能性がある為]


利点と問題点

予想される利点

・生活が保障されている為、学習や技術の習得などに集中でき、新しい分野への挑戦がしやすくなる。

・事業に失敗した時のリスクが軽減される為、起業がしやすくなる。

・挑戦することが当たり前の世の中になれば、革新的な技術やサービスや商品が生まれやすくなる。

・借金の返済が今よりも容易になる為、お金を借りる人が増える。

・無理な環境で労働をし続ける必要がなくなる為、ブラック企業と呼ばれるような会社は淘汰される。

ワークシェアリングを同時に進めれば、一人当たりの労働時間が短縮され、余った時間で消費活動が促進される。

・人材の流動化が進み、働き方が多様化する。

・自動化が促進されて、人工知能やロボット産業が活性化される。

・失業者が増大した場合でも、(空き家や廃棄品の多い都市部を中心とした)スラム化を抑止できる。

・犯罪、再犯が減少する。

・自殺者が減少する。

・ホームレスが減少する。また、現在ホームレスとして生活をしている人達が部屋を借りるなどの消費活動に加わることで経済効果も期待できる。

ネットカフェ難民が減少する。

・家族が多いほど、家庭全体の支給額も多くなる為、子供が増える。

・育児休暇や介護休暇が取得しやすくなる。

・子育てがしやすくなる。

・未成年に対しても娯楽の為の電子マネーを支給することで、非行や売春を抑止できる。

・支給額を全国一律にすれば、物価の安い地方への移住者が増え、地方創生に繋がる。

・医療技術の進化次第で、将来どのくらいの金額に膨れ上がるか想像できない年金制度の代わりになる。

・老後の不安からくる多額の貯蓄をする必要がなくなる為、消費活動が促進される。

・「期限付き電子マネー」で支給することで、貯蓄されることなく消費活動が促進される。

懸念される問題点

・働く人が減る…
可能性としてはありますが、自動化が進んだ場合でも結局は働ける人が減ります。また、多くの人はBIの11万円だけでは「買いたいけど買えないモノ」が出てくるので、その為に働いて+αのお金を稼ぐのではないかと思います。また逆に、世間の労働者への見方が「働かなくてもいいのに、働いてくれている人」に変われば、承認欲求が満たしやすくなるので、働く人が増えるという可能性もあります。

・商品の供給量が不足する…
希少品や贅沢品に関しては品薄になる可能性はありますが、自動化によって生産力が上がる為、生活必需品に関しては心配ないと思います。

・物価が上昇する…
通貨の供給量が増えれば、おそらく物価は上昇します。円安にもなれば、特に輸入関連の商品は値上がりすると思います。でも、BIの支給金額内で生活する消費者をターゲットにしたビジネスも生まれてくると予想できる為、支給額を一定に保つことで生活必需品の物価の上昇は抑えられ、過剰なインフレにはならないのではないかと思います。

・格差が広がる…
儲ける人は儲けやすくなり、収入を得ない人はそれでも暮らしていける為、おそらく今よりも格差は広がります。でも、最低限の生活が保障されていて、その人個人が選びたい生活を選べる世の中であればいいのではないかと思います。


おわりに

ひふみ神示 から5帖ほど、

『今の政治はむさぶる政治ぞ、神のやり方は与へぱなしざぞ、f:id:nakamuramakoto:20171107211144p:plain(ウズ)ぞ、マコトぞ。今のやり方では世界は治まらんぞ、道理ぢゃなあ。天にはいくらでも与えるものあるぞ、地にはいくらでも、どうにでもなる、人民に与へるものあるのざぞ、おしみなく、くまなく与えて取らせよ、与へると弥栄へるぞ、弥栄になって元に戻るのざ、国は富んで来るぞ、神徳 満ち満つのぢゃ、この道理判るであらうがな。取り上げたもの何にもならんのぢゃ、ささげられたものだけがまことじゃ、乗るものも只(無料)にせよ、田からも家からも税金とるでないぞ、年貢とりたてるでないぞ、何もかも只ぢゃ、日の光見よ、と申してあらうが、黄金(きん)はいらんと申してあろが、暮しむきのものも只でとらせよ、只で与へる方法あるでないか、働かん者食ふべからずと申す事 理屈ぢゃ、理屈は悪ぢゃ、悪魔ぢゃ、働かん者にもドシドシ与へてとらせよ、与へる方法あるでないか、働かんでも食べさせてやれよ、何もかも与へぱなしぢゃ、其処に神の政治始まるのぢゃぞ、神の経済あるのぢゃ。やって見なされ、人民のそろばんでは木の葉一枚でも割出せないであらうが、この方の申す様にやって見なされ、お上は幸でうもれるのぢゃ、余る程与へて見なされ、お上も余るのぢゃ、此の道理判りたか。仕事させて呉れと申して、人民 喜んで働くぞ、遊ぶ者なくなるぞ、皆々神の子ぢゃ、神の魂うゑつけてあるのぢゃ、長い目で見てやれ、おしみなく与へるうちに人民 元の姿あらはれるぞ。むさぶると悪になって来るのぢゃ、今のさま見て改心結構ぞ、そろばん捨てよ、人民 神とあがめよ、神となるぞ、泥棒と見るキが泥棒つくるのぢゃ、元の元のキの臣民 地(くに)の日月の神ぢゃと申してあろがな』(光の巻 第三帖)※赤字は補足/解釈


『今の裏のやり方、ひっくり返して表のやり方すれば、それでよいのぢゃ。裏は裏として生きるのぢゃぞ。金は使ふもの。使はれるものでないこと よく判って居らうが。御苦労のことやめなされよ』(春の巻 第八帖)


『与えることは頂くことぢゃと申しても、度をすぎてはならん。過ぎると、過ぎるものが生れて、生んだそなたに迫って来るぞ』(月光の巻 第十五帖)


『金(かね)いらん事になると申してあろが、世界の人民 皆青くなって、どうしたらよいかと何処尋ねても判らん事近づいたぞ、早うこの神示読ましてくれよ、神の心が九分通り臣民に判りたら、神の政治判るのぢゃ、与へる政治いくらでもあるぞ、一通りと思ふなよ、時と所によっていくらでもあるのぢゃ、つまることない神のまつりごとぢゃ。人民の政治 神国には用いられんのぢゃ、三千世界天晴れの政治 早う心得て、まつり呉れよ』(マツリの巻 第七帖)


『楽してよい御用しようと思ふてゐるのは悪の守護神に使はれてゐるのざぞ。人の殺し合ひで此の世の建替出来ると思ふてゐるのも悪の守護神ざ。肉体いくら滅ぼしても、よき世にならんぞ。魂は鉄砲では殺せんのざぞ。魂はほかの肉体にうつりて、目的たてるのざぞ、いくら外国人殺しても、日本人殺しても、よき世は来ないぞ。今迄のやり方、スクリかへて神の申す様にするよりほかに道ないのざ。このたびの岩戸開きは、なかなかぞと申してあろが、見て御座れ、善一筋の、与へる政治で見事建替へてみせるぞ。和合せんとまことのおかげやらんぞ、一家揃ふたらどんなおかげでもやるぞ。一国そろたらどんな神徳でもやるぞ、おのづから頂けるのざぞ。神いらん世にいたして呉れよ』(風の巻 第十三帖)

ひふみ神示にあるような「お金のいらない世の中」というのも、もしかしたら近いうちに訪れるのかも知れません。ですが一足飛びにそこに辿り着けるわけではなく、ベーシックインカムのような制度を橋渡しにして「お金の必要な世の中」から「お金のいらない世の中」へと変わっていくのではないかと考えています。


参考